かつて、「向ヶ丘遊園」といえば、子どものころから何回となく行った遊園地だった。
そんなに大騒ぎをするような乗り物はないけれど、バラ園があったりのんびりとした雰囲気の遊園地で、人も多くないから、ゆったりと遊ぶのにはちょうどいいところだったのだが、その「人の多くない」のが原因で結局つぶれてしまった。
今は生田緑地として川崎市の公園になっていてその一角には日本民家園があり、川崎市の青少年科学センター、そして岡本太郎美術館がある。
なぜか今まで行ってみようと言う気にはならなかった。「向ヶ丘遊園」と言うのはやはり子どものころから楽しかった場所と言うイメージが強いからかもしれない。
2008年1月14日までの「岡本太郎が見た50年」をついでに見るために何年かぶりに向ヶ丘遊園の駅で降りてかつての向ヶ丘遊園、今の生田緑地に向かった。
階段を登った一段と高くなったところに岡本太郎美術館はある。
おそらくここは観覧車のあった高台だろう。今は観覧車の代わりにシンボルタワーである「母の塔」がある。

かつては小さい子どもだけでなく、いろいろな年齢の人が楽しめた観覧車があったところに母の塔というのはそれなりの意味があるんだろうな。
登れないけれど・・・
Cosとしてはあの有名な太陽の塔よりもこっちのほうがずっと好きだ。必ずしも子どものほうを向いているようには見えないけれど、彼の作品にしては暖かい気がする。
夕方の母の塔・・・・なんとなくふさわしい。
必ずしも岡本太郎を好きというわけではなかったのだが、今回の常設展「真空と過密 - 岡本太郎の絵画空間」展は面白かった。
彼のシルクスクリーンの作品やあまり大きくない油彩にはいいものがたくさんあった。
万博公園の太陽の塔ははじめてみたときから(今も)好きになれずにいたそのイメージが強すぎて、食わず嫌いだったのかもしれない。
つい先日東京都現代美術館で見た明日の神話同じような好きになれない部分がある。
それがどこかはわからないけれど、彼がこれだけ有名になったのはそれだけのものを作っているのだということがすとんと納得できるものがたくさんあった。
また機会があったら、のんびりゆっくりと時を過ごしたい美術館のひとつかもしれない。
「岡本太郎が見た50年前の日本」については「続きを読む」からどうぞ。
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