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2007.12.23

7人の作家7つの表現

鈴木康弘の「まばたきの葉」が出品されると聞いて、何が何でも行ってこようと思ったのが、2008年1月13日(日)まで目黒区立美術館でやっている「7人の作家7つの表現

目黒区に住む、あるいは関係のある若手の7人の作家による美術展。
実はこの中で名前を知っていたのはこの鈴木康弘だけ。

「まばたきの葉」は思った通り面白かった。
強力なシロッコファンが入っている煙突のような長い筒の中に小さなスロットから一面には開いた目裏には閉じた目の描いてある木の葉状の紙(の様なもの)を入れるとそれが吹き上がって上から落ち葉のようにまって落ちてくるのだ。

最初はスロットから入れると上から降ってくるのが単純に面白くて(他に人もいなかったので)ずっとやっていた。
あまりたくさんの紙を入れるものだから、係りの人に怒られたり・・・∥^O^∥

がある程度遊ぶと逆に人がやっているのを見ているほうがずっと面白いことに気がついた。
自分で紙を入れているときにはあまり意識しなかったひらひらと舞い落ちてくる葉っぱの表情・・・無機的に瞬きを繰り返しているようにも見えて不思議な感じ。

他の人たちの作品もなかなか面白かったのだが、今回は3人が写真で出ている。
この3人の写真を見ていて、写真の面白さっていったいなんだろうと考えさせられた。

一人は屋代敏博。

銭湯の写真・・・おそらく男湯と女湯だろう・・・2枚を一組にして目黒区内のいろいろな銭湯の写真を展示。
銭湯と言えば湯気がもうもうと上がっているところしか知らないからかもしれないけれど、「写真」と言うのにあまりにもイラストのような感じ。
なんと呼ぶのかしらないけれどスーパーリアリズムの絵といわれればそれで納得してしまいそうな感じ。
このとき、絵と写真の違いはどこにあるんだろう?

もう一人は野村恵子。

日本写真協会新人賞(1999年)、東川賞新人作家賞(2000年)を受賞した実力あるアーティスト。

なのだそうだ。彼女の作品の中でドキッとしたのがモノクロでとった雨にぬれた彼岸花。
強烈な赤の彼岸花がその色を失うような悲しみにであったかのような印象。
すぐそばにもう一枚カラーのヒガンバナの写真があったけれど、それとの対比をすればするほど色を失いほどの想いという印象が強くなった。

そして、冒険家でもある石川直樹。
張り出した岩の下に家を作っている人たちがいる。
その岩肌を壁や屋根の一部にしている家々の写真。
そこに映し出されているのは家だけで人の姿はない。
が、その一枚一枚の写真からそこに暮らす人々のストーリーが見えてくるような気がする。
看板に書かれているのはフランス語?
中に暮らしている人がどんな人たちなのかはわからないし、それがどこかもわからないけれど、地震国日本ではありえないような岩ノ下で暮らしている人たち・・・
どんな人たちなんだろう。

ちょうど12月22日まで谷中の元銭湯で個展をやっていると言うことだったので、そっちにも行ってみた。
こっちではPOLARということで北極(だろうと思う)に近い北の国の写真。
普通に大きな写真が2枚かけてあるだけのように見えるものが実は続いている写真だったり、なんでもないような写真を撮っているはずなのに写真の前から動けなくなったり。

彼の一つ一つの写真は自然を切り取ったり暮らしを切り取ったりしただけのようにも見えるのに、そこには言葉にならないストーリーが見えてくるような気がする。

そのストーリーが読み取れるような気がするときもあれば、隠されていてわからないものもある。
ちょっと見るとただの記録としての写真なんだけど、よく見ると不思議で面白い。

これが写真の面白さなのかもしれない。
(写真については日本が以上にそのよさがわかってないんだけど・・・)

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