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2007.12.15

静寂な空間・・・太田記念美術館

日本画はそんなに好きじゃないので、チケットをいただくということがなければ浮世絵の美術館であるこの太田記念美術館には行かなかっただろう。

ただし、怖いもの見たさで興味津々ではあったのだが・・・
なにしろ、場所は原宿。中学生レベルの若い人たちが大勢たむろしている街。

Image035

開館前に打ち水をしたのか、入り口の石畳はぬれている。

入り口を入るとなんとそこには「スリッパに履き替えてください」。
何のためのスリッパなのか、理由はいくつも思いつくけれど何よりも絵と雰囲気を大事にする美術館の姿勢がそこに見える。

靴を下駄箱にしまい、荷物をロッカーに入ると真っ先に目に入るのは部屋の中にしつらえた日本庭園(風の空間)。
渋谷文化のページにある写真のもの。
入り口はちょうど隠れている右手側になる。
カメラのある位置は畳敷きの一段高くなったところで、そこにはスリッパを脱いで上がる。

二階は吹き抜けになっていて壁に沿って出来ている回廊をぐるっと回るようになっている。

今回の展示は2007年12月16日(明日だ)までの肉筆広重展 初代から四代まで
本来は浮世絵の専門館だけど、今回は肉筆画で版画はほとんどなかった。

他の美術館に比べて絵の手前にあるガラスまでの距離が短く見やすいのがうれしい。
おしゃべりをしないで欲しいと言う掲示があるからなのか、二人連れで着ている人たちは何組もいるのに、館内は静か。

この建物の外を流れる華やかな賑々しさとはちがって、ここでは静寂に包まれた静かな時間が流れる。

やはり肉筆画でも初代の広重の絵はいいように思える。
普通に見たのではわからないような着物の柄の細かなところまできっちりと書いてあって、広重のこだわりがそこに伺える。
浮世絵になるとその差はあまりに歴然としてしまっている。
初代広重は視点となっている場所からの想いが絵の中に垣間見えるような重みがある。
一枚の版画の中にそこには見えていない主人公のストーリーが見えてくるかのような重みだろうか。

確かにCosの好きな絵のようなわくわくするようなどきどきするような興奮はないけれど、静謐さがそれなりにいい。

また機会があったら訪れてみたい美術館のひとつ。
○○があるから見に行くと言う楽しみ方だけではなく、その空間自体を楽しむことが出来る美術館だから。

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