もういちど 書院の美
しばらく前に芸大美術館でやっていた「書院の美」が本拠地に帰ってきて本拠地で展示されている。

ここがその本拠地の本山
芸大美術館での展示は見たからもう見なくていいかという気もしていたけれど、せっかくのチャンスだから
「本来あった場所で見る」ことにした。
「した」のはいいけれどここを見るためにはたくさんの階段を上がらなくてはならない(どこか途中までのタクシーはあるらしいけれど、1000円もするのだ)。
普段から階段はしっかり上り下りしているから大丈夫だろうとたかをくくったけれど、大変なものはやっぱり大変。
あしたかあさって足が痛くないといいなぁ・・・・
で、いったのがここ
いやぁ、よかったです。
どれもガラスなしにあるがままの状態で見ることができるうえに作品までの距離も近い。
しかも、今日が初日ということもあってガラガラ。
一人で独占してきました。
応挙のトラのえも芸大で見たときと違ってホームグラウンドに帰ってきたかのような落ち着きとやさしさがって
「これが同じ絵なのか」と思うほど。
ちょうど芸大で展示にかかわった方がいらしていて、
「アクリルガラスで息が詰まっているかのように見えて、ガラスをはずしたとたんにトラがほっとしたように思えた」とのこと。
(何しろほとんどお客はいなくて、スタッフの人のほうが圧倒的に多かったのだ)
トラを描いている一つ一つの線がやわらかく見えて歴史ある部屋との調和がトラを落ち着かせている感じ。
部屋はもちろんたたみだし人はいないし、当然畳の上に座って絵を見ました。
「こういうふすまにかかれた絵はたってみるためのものじゃなくて座ってみるためのものなんだ」と痛感しました。
いくら下がたたみでも座ってみるなんていう贅沢は人が多かったらできないからコスにとっては本当に運がよかったのだ。
最初に見たのがこのトラだった(芸大と一緒)けれど、これを見ただけできてよかったと思った。
ほかの絵も同じように本来あるべきところでガラスなしにありのままで見ることができた。芸大で見たときとの雰囲気の違いがどの絵も大きかった。
中でも芸大ではそんなにいいと思わなかった若冲の花丸図・・・
芸大では4枚のふすまだけがガラスに入って展示されていて残りはレプリカだったのだが、今回は(4枚のふすまは別室に展示してあったけれど)部屋がそのまま花丸図。
もちろん写真ではそのよさ・・・芸大の展示と比較してのよさは分からないけれど、どんな風になっていたのかその違いだけは分かると思う。
一応、絵の前には柵があるけれど、その前に座って絵から数十cmのところから見ることができる。
若冲のこの部屋も華やかなんだけど思った以上に重々しくて奇をてらったような派手さはなく、重厚な趣さえあって背筋をぴんと張るような緊張感があってよかった。
ふすまははずしてあって、このふすまの位置から見る(さすがにこれは部屋の前に柵があって部屋には入れなかった)のだけれど、人が誰も来なかったのでずいぶんと長いこと見ていたような気がする。
そしてもちろん9月に発見された若冲のツバメも見てきたけれど・・・これは本当に断片でよく分からなかったのが残念。
「金刀比羅宮 書院の美」
金刀比羅宮で 10月1日から2008年1月31日まで
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