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2007.07.30

弥生はどこから?

最初に断っておくと、Cosは歴史が嫌いではないけれど苦手である。
だから、普段は歴史関係の企画と聞くとおっかなびっくりそぉっと足を踏み入れるかどうか考えるのだが、今回のオフはなんと「歴博ツアー」・・・・

というわけでほとんど何も知らない状態で関係者の方にすっかりお世話になりながら、歴博の「弥生はいつから!?-年代研究の最前線-」を見てきた。

弥生時代・・・Cosが知っていたのは稲作文化の始まりが弥生時代と思っていたのだが、どうもそれとはちょっと違うらしい。

弥生時代の前の縄文時代にも稲作をしていなかったわけではないらしいということが遺跡から稲の実が出土することより分かっているらしい。
ただ単純に「稲作」ではなく、稲作が生活の基盤として位置づけられ稲を栽培するために定住をしていたのが弥生時代であり、稲作をしていなかったわけではないけれど、定住はしていなかったのが縄文時代だし、
人種的にも、中国から朝鮮半島を通って日本に移住してきた弥生人とそれまでの縄文人とでは人種も違うらしい。
(じゃ、縄文人は弥生時代にはどうしていたんだろう?)

というのが弥生時代の始まりらしい。

で、国立歴史民俗博物館の研究によって、この弥生時代の始まりがそれまで考えられていたのよりも500年ほど早くなったのだ。

この500年早くなったというのはただ早くなっただけではなく、「稲作が急速に広まった」と習っていた「急速」の部分が変わりうるということにもつながるのかもしれない。
(この辺はよく分からなかった)

この年代測定に威力を発揮したのが炭素14の年代測定法。
これまでに比べて精度が上がったので、ごく微量の炭化物からも年代測定が可能になったということなのだろう。

イオン化した炭素を磁場にかけることによって重さによる曲がり具合の差を利用してC14を取り出して調べるのだ。

C14は大気中あるいは地表にあれば大気の濃度と変わらないけれど、地面の中に埋もれてしまうとそこで地表とは切り離されて地表とは異なった状態になる(どう違うのかは分からないけれど・・・)

それまでは副葬品の中に含まれる年代の分かっている中国製の鏡などから年代を推定していたけれど、このC14の年代測定法によって、普段人々が煮炊きに使っていた土器のすすからも年代を調べることができるようになったのだ。

土器に付着したすすなんて、火にかけたことが分かるだけでそんなに価値があるようには見えなかったのに、
それまでも目の前にあったのにうまく使いこなせずに見過ごしてきた部分が突然価値を持ち始めたのだ。

気づかずに捨て置かれたものが実は宝の山だったということになるのかな。
歴史の研究というのはこうした事実がひとつずつ明らかになっていくことで、かつてそこに厳然としてあった事実が解明されていくのかもしれない。

ちょうど数学で「谷山・志村予想が証明されたならば、それはフェルマーの最終定理が証明されたことをも意味する」ということが長い間分かっていてようやっとそれが証明されたのと同じような感じかもしれない。

当日は教えてくださる方もいたのにやっぱりたくさんの?が生まれてきてしまった。
図録を見ながらちょっとは勉強してもう一度行ってこよう・・・∥>_<∥


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「弥生はいつから!?−年代研究の最前線−」 @国立歴史民俗博物館 http://www.rekihaku.ac.jp/events/now.html  近年主張されつつある、弥生時代の始まりが従来考えられてきた前5〜4世紀ではなく、約500年さかのぼっ... [続きを読む]

受信: 2007.08.15 06:57

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