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2007.07.13

山種美術館

「食わず嫌いはよくない」
といわれるとついその気になって「見てみようかなぁ」と山種美術館に行って来た。

Img_4491

日本画は好きじゃないので今までいったことがなかったのだが、日本美術に詳しい人と知り合ったのがきっかけで「ちょっと見てみよう」という気になっていたから、しばらく前から一度行ってみたかったのだ。

九段にある小さな美術館だから混んでいないだろうと思ったのがそもそもの間違い。
結構人が多くて、人の頭越しに絵を見るというところまでは行かなかったけれど、ちょっとまたないと見られなかったり、一人でのんびり見るという雰囲気からは程遠かった。

しかも写真を見て分かるように普通のビルの1Fにあるから天井も低くて結構圧迫感がある。
人が多いから余計圧迫感を感じるのだろうけれど、他の小さな美術館ではこんな風に感じなかったのはどうしてだろう?

今回は「開館40周年記念展 山種コレクション名品選」ということだったのだが、Cosがいいなぁと思えるものは少なかった。

といってもご承知の通りCosは人物画は好きじゃないから人物のないものがいいとなるとそれだけで候補はぐっと限られてしまうから仕方ないのかもしれない。

いいと思えるものは少なかったのだが、最初にドキッとしたのは加山又造の「波濤」後の作品のように屏風に独特の描き方をしたものではなく、荒々しい波が岩場に打ちつけている様子を描いたもので、日本画らしからぬ迫力があった。

日本画のあののっぺりとした感触にもかかわらず波の激しさが伝わってくる。
切羽詰った緊迫感がたまらなくいい。
日本画に物足りなく思えるのはこの切迫感のなさかもしれない。

いいなと思えたのはこれともう一枚、この美術館の顔ともいうべき速水御舟の「炎舞」。
あたかも裏から照明を当てているかのように燃え盛っている火の中に飛び込まんとしている蛾たち・・・
激しさは余りないけれど、燃え盛る炎がまるで本物であるかのような揺らぎを持っているし、その炎の中にとびこんでいこうとしている蛾たちの無常さが表れているような感じがした。

だが、この絵もやっぱり一歩引き下がったところから映し出しているので、見ているこちら側にはその厳しさが響いてこない。

日本画というのはこうやって一歩距離を置いて映し出すものなのかもしれない。


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コメント

山種行かれたんですね!あそこ、年配の方の来場者がすごく多くて、ぼくもびっくりしました。狭さにもびっくり。。かなり圧迫感があって、あまり居心地はよくないですねえ。

日本画の良さは、光や空気を描いている点かなあと思います。
西洋画はどっちかというと影を描いて、それで光を感じさせます。でも日本画は影を描かないんですね。だからのっぺりしています。
題材もそうなんですよねえ。緊迫感は描かない。静寂や落ち着きを描く。だから、西洋画と比べるともの足らなさがあるのかもしれませんね。

> 一歩距離を置いて映し出すものなのかもしれない

まさにそうだと思います。その場の状況を描くと言うよりは、そこにある光や空気のよどみとか落ち着きを描き出すんです。強いて言えば、冷めて見るって感じですかねえ。
そこがまたおもしろいんですよぉ〜〜。

投稿: すた | 2007.07.14 11:14

>光や空気を描いている

そんな風に見たことはなかったです。今度見に行くときには意識してみようと思います。

でも確かに、影をどう描くかで光が見えてくるのが西洋画かもしれないな。
日本画で光が見えるときってそこに影はないですしね。

まだまだCosには難しいです。

なんといっても

>冷めて見る

そうできるようになるにはまだまだ血の気が多いのかもσ∥^O^∥
∥xx;∥☆\(--メ)

投稿: Cos | 2007.07.15 10:01

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