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2007.04.29

ブロークン・ホワイト

「いま私たちの怒りや悲しみ、死や愛といった感情をリアルに表現してくれるのは写真や映画になってしまった。かつては絵画が担っていたそのテーマをもう一度絵画の中に取り戻したい」

というマルレーネ・デュマスとは意見が違うけれど、この言葉に惹かれてマルレーネ・デュラス(かっこいいんだわぁこの人)の「ブロークン・ホワイト」(東京都現代美術館2007.07.01まで)を見てきた。

現代美術館の天井はかなり高くできていてほとんど2回分の高さがあるんじゃないかと思うけれど、その部屋中を真っ白にしてそこに何枚かのポートレイトがかけられている。絵の数が多くなくて、普段よりも壁の白さが際立っていた。(他の部屋ではそんな風には感じなかったのでそういう効果を狙ったものだろう)

そこに描かれている人々の顔はよく見るとかなり写真では描き得ないような変な顔をしているのだが、その表情は生き生きしている。
そして、いろいろな感情がそこには映し出されていた。

おもしろかったのは「最後の晩餐」
キリストはどっちを向いているのだろう?

人間としての弟子の姿はなくキリストの向こうにはもやもやとしたちょっと胎児の形にも似たものがいくつもある。
Cosには原罪を表しているようにも見えたのだが・・

彼女は実際に見たものばかりでなく、写真から題材をとって絵を描いたりもしているのだが、今回の展覧会のテーマにもなっている「Broken White」は荒木経惟の一枚の写真を元に描いたもの。

元の写真も一緒に展示してあったけれど、その写真からは好色な彼らしいいま真っ最中という感じがするのだが、この写真を基に描いたマルレーネの絵はもっとセクシーでもっと感情がむき出しになっている感じすらする。
Broken White・・・Brokenされた白は赤になる・・・と語っている。

もともとCosは人間の絵(も写真も)は好きではないのだが、好きとか嫌いとかといった範疇を離れてすごくおもしろかった。

「もっと楽しく、もっと自由に」・・・と言われているような気もしてきた。

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