« 土星のヘキサゴン | トップページ | さくら 定点観測2007.03.30 »

2007.03.30

受胎告知

春休みだから、朝はのんびりと惰眠をむさぼって♪
うとうとしながら何気なく外の音に気がつく。
「雨だ!チャンス!」

何しろ朝一番で言っても混んでいると言うレオナルド・ダビンチの「受胎告知」・・・しかも「今度の日曜日にはテレビに出るからもっと混むぞ」と聞かされていたのだ。

と言うわけで一念発起して上野へ。
ついたのはお昼ごろだったけれど、待ち時間は0だった。

本館にある第一会場は「受胎告知」だけがおいてあって、それを見るためにつづらおりになった通路(要するにTDRなんかの行列みたいな感じ)が会場いっぱいに続いている。

一番絵に近いところでは係員が「止まらないでください、少しずつ進んでください」と時々声をかけているがちょっと高くなっている2番目の通路ではそんなことも言われなかったので、一番絵に近いところに立ってじっくりと見てきてしまった∥^O^∥

一番前の通路では3列ぐらいになってみているから、実際には3人の頭越しと言うことになるのだが、そこは通路が一段高くなっているので、前の人の頭はほとんど邪魔にならない。
細部まではよく見えなかったけれど、マリアや天使(ガブリエル)の表情、色を楽しんできた。

やっぱり本物はいい。
ポスターや他のところで複製はいくらでも見ることができるけれど、本物と複製の違いは余りに大きい。

複製のマリアは厳しさもあるけれど、それと同時にどこか取り澄ました冷たさのようなものを感じるのだが、本物にはその冷たさはない。

ぎりぎりのところで厳しい決断をさせられた決意といったようなものに変わっている。
もはや退くことはできない。決して平坦な道ではないけれど、進むしかないと言う決意のように見える。

受胎を告げざるを得なかった天使とその事実を受け入れざるを得なかったマリア。
好むとか好まないとかではなく、その事実だけがそこにある。
天使もマリアもぎりぎりのところまで来ている感じがする。この緊迫感が複製には出ていない。

そして色の深み、もちろん絵がかかれた当時の色ではなくなっているのは分かっているけれど、それでもとても深い天使の赤とマリアの赤、この赤は複製には再現されていなかった(あっ、赤はCosの好きな色なのだ)。

そんなことを2番目の通路からじっくり楽しんだ後、一番前の通路に進んだ。
もちろん一番前で遠くからでは見ることのできなかった細部を見たかったのだが・・・・
「止まらないでください」で、じっくりと見ることは難しい。
ゆっくりゆっくり進んだけれど、列は長く、待っている人は多い。
まあ、細部がどうなっているのか、なんていうことは複製でも分かることだし、
絵自体は気が済むまでじっくりと見たわけだし、
人の多い展覧会では人の頭越しにざっと見るだけで終わることも少なくないわけだし、

なんと言っても天使とマリアの表情はすごくよかったし・・・

と言うわけであきらめて第二会場になっている平成館へ。
第一会場がそんなに込んでいなかったし、ラウンジもそこそこ空いていたので、とりあえずお茶。
Img_3251
上野のさくらは満開だし、季節に合わせて桜餅。
ペットボトルのお茶はちょっと優雅さにかけるけれど、天使とマリアを思い浮かべながら優雅な気分でほんわかとしながらお茶\∥^O^∥/

が・・・絵を楽しむ優雅な気分はここまでだったのだ・・・・・

第二会場に入って自分の考え違いに愕然とする。
まず人人人・・・・すごい人。
まあ、それだけならそれなりにあきらめればいいのだが、今回はあきらめることも許されなかった。

なにしろ、レオナルド・ダビンチである!!
しかも今回の展示のサブタイトルは「天才の実像」なのである!
画家としてのレオナルド・ダビンチに焦点を当てているわけではないのだ。

最初の「レオナルド・ダビンチの生涯」、これは人の頭の後ろからざっと見て「まぁいいや」
次の「受胎告知・思索の原点」、DIS(これか?)による複製画を使って受胎告知の絵を分析しているのだが、そんなに人が多くなかったこともあってまあまあだった。

3番目の「レオナルドの書斎」に来て、それまでの本沸かした気分がいっぺんに消えてしまった。
何しろ最初に目に付いたのが「楕円コンパス」のビデオだったのである。
しばしの混乱の後、天使もマリアもすっ飛んでしまった・・∥>_<∥

実際に楕円コンパス、放物線コンパス、エピトロコイドコンパスを作って作図しているのだ。

さらに、黄金比、正方形、円、正六角形、正七角形・・・が出てくる「ウィトルウィウス的人体」

「幾何学的な「かたち」の変形とか、月型の万華鏡とか・・・

それも人が多くてメモもろくに取れないのだ。
もちろん鉛筆とメモ帳は用意していたのだが、余りに人が多くて鉛筆を出すのも危なそうに見えるのだ。
ビデオを見ている間もパネルを見ている間も、人がぶつかってくる∥;_;∥
他の人たちはそんなにじっくり見なくてもいいのかもしれないけれど、Cosは一つ一つの展示をじっくりと見て考えて・・・

あぁ・・・受胎告知をじっくり見ていたときとはじっくり見る点では同じだけど、意識が余りに違う・・・

結局こうした部分だけのために図録も買ってしまった・・・_| ̄|●

美術と数学と、1度で2度おいしいと言えば確かにそうなのだが・・・・・
予期していなかったCosが悪いのだが・・・・

ふぅ、疲れた。

それにしてもDISによる複製と言うのは日本画向きなんじゃないかなぁ・・・
色艶がまったく消えてしまっているもの。

|

« 土星のヘキサゴン | トップページ | さくら 定点観測2007.03.30 »

コメント

第二会場は、まさに天才ダ・ヴィンチを感じることが出来る展示でしたね。Cosさんにはものすごい貴重な展示だったでしょう(笑)。
ぼくも、あの楕円コンパスには感動しました。ああいう考え方でつくられているんだと知ったら「ダ・ヴィンチ天才!」ってマジで思いましたよ!
他にもそう思えるものが山ほど。。。近々、第二会場は規模拡大するらしいです。階段の反対側も使うそうです。

投稿: すた | 2007.03.31 10:42

いやぁ・・・それまでのほほんと見ていたのがいっぺんにしゃんとしました(笑)

本当にあの楕円コンパス、ビデオを何回も見ちゃいました。
あの時代にあんなものを作るなんて・・・本当にすごいと思います。
図形の変形なんかもおもしろいです。

が・・・「規模拡大」!!
もう一回行かなきゃならないじゃないですかぁ・・・
混んでるのにぃ∥>_<∥
チケットどうやって入手しよう∥xx;∥☆\(--メ)

投稿: Cos | 2007.03.31 11:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/14460159

この記事へのトラックバック一覧です: 受胎告知:

« 土星のヘキサゴン | トップページ | さくら 定点観測2007.03.30 »