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2007.02.21

文章のリズム

先日見た原作に触れたくて、今夜はするべき仕事もあるのに少し本を読んでしまった。

夏目漱石の夢十夜、文鳥

夢十夜 他二篇夢十夜 他二篇
夏目 漱石

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この中の第七夜がムットーニさんの漂流者の原作。どこへ行くのともわからない船に乗っている私・・・最後に船から飛び降りるけれど、海に落ちるまでに流れる想い・・・

船から落ちていくところは原作ではこんなに短いのに作品の中で一番長く感じた部分。省略したところはあっても、原作どおりの文章を語っているのだから、そんなに長いはずはないのだが・・・・

そして萩原朔太郎の猫町

猫町猫町
萩原 朔太郎

パロル舎 1997-11
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あでやかな、しかし危ういところでぎりぎりのバランスをとって成り立っているかのように見える町は見知った町の裏側とでも言いたげな物語。

どちらも静けさの中にどこかぴんと張った緊張感があるファンタジー。
きっとムットーニさんはこういうのが好きなんだろう。


Cosの父が亡くなる前、失明してしまってからは父のためにいろいろなものを読んで録音した。もちろん、下読みとか練習などはせずに読むから、ミスも多かったのだが、それでもないよりはましだったのだろう。

そんなことをやっているから読みやすい文章と読みにくい文章の違いが気になるようになってきた。普段はあれこれ読んでいて、読みやすいかどうか意識することはないのだが、今日読んだこの二つは(声に出して読んだわけではないけれど)ものすごくリズミカルで読みやすい(声に出して読んだわけではないのでそう見えるだけかもしれないけれど)。

夏目漱石をこの前読んだのは中学生のとき。そのころはひたすら読むことに熱中していて、リズムなんて考えずにともかくどんどん読むばかりだったから、リズムがきれいだと思ったのは初めてかもしれない。

といってもCosの基本的な読み方は文章を味わうんじゃなくて、書かれていることを飲み込んでいくといった読み方だから、こんなことでもないと文章のリズムなんて考えないんだろうけれど・・・

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