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2007.02.24

オルセー美術館展

というわけで、人の頭越しにオルセー美術館展を見てきた。

黒山の人だかりで他の人の後ろからは見えないような絵は見なかったので、ずいぶんたくさんいい絵を見逃したんだろうと思うけれど、人に押されながら見るのはもっといやだったのでまあ仕方ない。全部をのんびりじっくり見たければパリに行けばいいわけだし、その余裕がなければ人が多いのはあきらめるしかない。

特に印象派が好きという事はないけれど、やはりいい絵が多かった。
基本的には印象派ではモネが好きなんだけれど、今回はピサロの「赤い屋根、村はずれの冬の印象」がよかった。
冬というよりも晩秋といったほうがいいような感じ。小春日和もちょっと寒いぐらいの温かさを感じる絵。この絵はかなり混んでいたので、いつかどこかでもっとじっくり時間をかけて見たい一枚。

今回写真が何枚も出品されていた。19世紀の写真(プリントしたのは最近だったりするけれど)ということになると中身よりも「写真を撮る」ということ自体が大変だったんだろうな。
「これがいい」と思えるような写真はほとんどなかった。
その中でも一枚、エドワード・スタイケンの「谷への道、月光」は夜の景色の中の大きな木の向こう側に明るい月が隠れているのだろう。木の幹の輪郭が光っている。
左側に続くこの夜道を歩いていけば月が待っているに違いない。
希望が待っているようなそんな感じのする写真だった。

おかしく感じたのは画家が他の画家たちを描いた絵を集めた「芸術家の生活--アトリエ、モデル、友人」のコーナー。
黒山の人だかりを絵の中の人たちはちょっと冷笑しながら見ているかのような・・・
(あまりに人が多くてチラッと見ただけなんだけど)

印象派からちょっと離れた作風の人たちを集めた「幻想の世界へ」は面白かった。
印象派ではないので人も少なく(実際には少ないというより絵をちゃんと見ることができる程度の混雑)一枚一枚をじっくり見ることができた。
絵として面白かったのはデュヴォセルの「目の飛び出した頭蓋骨」タイトルのおどろおどろしい感じとは裏腹に、ひょうきんな骸骨がこっちを見ている。アンソールの影響を受けたのかもといったことが書いてあったけれど、確かに共通するたのしさがある。

かなりショックだったのが、ジョルジュ・ラコンプの「ベットの木枠」(リンクページの一番下にあります)
いや、芸術作品としてみる限りではショックを受けたりはしないけれど、こういうベットに寝るというのはかなりショックが大きいかもl。
Cosはたぶん、この頭のところに来るはずの「存在」が見ているようなベットに入る勇気はなさそうな気がする・・・
あんなギロッとした目と唇で見られたら行儀よく寝るしかない・・・・

あまりの混雑に心行くまで見ることができなかったのが残念(Cosは人の多いところは苦手なのだ)だったけれど、混雑にもかかわらずやっぱり行ってよかったか。
あっ、そういう人が多いからますます混むのか・・・_| ̄|●

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