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2007.02.18

アトリエの記憶II

東京多摩市 多摩美術大学美術館で2007.2.25までの
加山又造  アトリエの記憶II

「みたいな」と思ったのはこのポスターをみたときだった。
Gomi4

日本画は特に好きじゃないしけれど、この不思議な絵が並んでいるのはちょっと面白そうだと思ったのだ。
だが実際にはなんとなく行きそびれてしまっていた。

ところが友達からチケットをもらったら(近いこともあって)早速見に行ってしまった∥^O^∥
(入場料は300円だから入場料がもったいなかったわけでもないのだが・・・)

今回の展示は屏風絵と版画。

屏風絵はちょっと不思議な感じのする絵だった。中国のどこかの山を描いたものなのだが、見ているとどこか異質な感じがして、あまり日本画らしくない。
どこがそう感じさせるのかすぐには分からなかったけれど、見ているうちにまるで写真のような感じがすることに気がついた。

手前の葉の落ちた木にピントがあっていて、向こうの山は遠くなればなるほどピントが合っていないのだ。写真のような感じがするくせに、絵自体は写真とは似ても似つかない水墨画というのが異質な感じのする原因だろうか。

今回の展示でこの絵のところだけに美術館の人がいた。この絵だけが値打ちが合うのかもしれない。

面白かったのは版画。版画といえば彫ることがメインのような気がしていたのだけれど、実際には彫った後の刷りがあって初めて版画としては完成するのだということがとてもよく分かった。

同じ一枚の版木を使っていても無地に黒だけを載せた版画と、しっかりと色付けした紙に載せた版画と、微妙な色付けをしてある版画。みんなそれぞれに同じ版木を使っているのに出てくる印象がまるっきり違っていたりするのが面白かった。

特に「花」という作品では黒だけで表現されているもののほかに、どこに違いがあるのか分からない2枚が展示してあるのだが、どこが違うのか分からないのに一方はすごくよくて、もう一枚はたいしたことがないという対比を生み出していた。どこに違いがあるのか一生懸命探したけれど、結局分からなかった。

パンフレットに出ている4つの月も、どんな色に乗せるかによって印象がすっかり変わってしまうのがよく分かる。
当たり前のことなのかもしれないけれど、版画は刷ってこそ始めて一枚の絵になるのだということがよく分かった。

大学の美術館だからということもあるのだろうけれど、気楽によってみた割にはすごく勉強になったし、この加山又造の作品をもっと見たいという気にさせられた。

ちょうどこの時期、ほかのところでも加山又造展をやっているのだが・・・水戸はちょっと遠いなぁ

茨城県近代美術館で3月25日まで

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