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2006.12.21

大竹伸郎全景

いったいこの人は何なのか、よくわかっていなかったのだが、大竹伸郎全景(東京都現代美術館で12月24日まで)を見てきた。

見終わった後でもやっぱり「この人はいったい何なんだ?」状態。
ただし、この人が天才で生きている世界がCosの生きている世界とはまるっきり違うところにいる人だということはよくわかった。

会場に入ってまず圧倒されるのが何冊も何冊も並んだスクラップブック。
そのスクラップブックはどれも1ページだけ開いてあって他のページはどうなっているのかうかがい知ることができない。
そんなスクラップブックが64冊。

ひらいてある1ページだけを見ても、なにかをはりつけただけのものもあり、コラージュになっているものもあり、絵になっているものもあり、あっという間にできたんじゃないかと思うものもあり、何時間もかかったんじゃないかと思うものもあり、「すごい」とそばを立ち去ることができなくなるものもあり、「なんだこれは?」と思うものもあり、清純なものもあり、いやらしいのもあり、あれもあり、これもあり・・・あり、あり、あり・・・・・膨大な量である。

スクラップブックだけでもすごい量なのに、この後もいろいろな作品が所狭しとタイトルもなくずらずらずらと並んでいる。小学校のときの絵や作文から現在に至るまでの彼の作品の数々が広い東京都現代美術館の中を埋め尽くしている。
普段はここで3つぐらいの展覧会が同時に行われているのに、今回は大竹伸郎一人が埋め尽くしている感じ。

彼の高校時代の絵を見たときに、この絵はすごいと思った。
ただの高校生の絵なのに彼の才能が浮き上がってきている。
(わかりやすいということもあるのだが・・・)

漫画に、絵に、彫刻に・・・他にもいろいろとやっているのだが、わかりやすかったのはこの3つかな。
今回の2000点にも及ぶ彼の作品の中にはいくつもいくつも衝撃を受けたいい作品があった。
もちろんCosにとってはいいと思わないもの、たいしたことがないと思うものも多かったけれど、「いい」と思う作品がひとつの分野に固まっているのではなく、どこをとってもその中にひとつぐらいそんなのが入っている感じがする。

この人はCosと同じ空気を吸ってはいるかもしれないけれど、同じ社会ではなく同じ時間軸の中にはあっても違った世界に住んでいる人。
より自由に、よりはでやかに、より厳しく・・・芸術の女神に攻め立てられているかのような、手を変え品を変え現れてくる作品群。

膨大な量の作品を見て、彼という人がわかったような、それでいて何もわからなかったような・・・何人もの人がいくつもの才能がひとつになって歩いているような・・・芸術の女神に魅入られてそれしか見ていないかのような・・・

会期がまもなく終わろうというのに図録がまだできていない

●大竹伸朗「全景1995-2006」図録  会場特別価格¥6,300(税込)  ※予約受付中。
308×230mm/約1,100ページ/約6kg  ハードカバー/特製ケース/CD付き

・・・・・6kg・・・・

すごい人だ。

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