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2006.10.05

このゆびとまれ

銀座の本屋さん教文館のウェンライトホールで10月16日までやっている「藤城清治 光と影展」に行ってきました。

Gomi_8


多分ホールを仕切って影絵を飾ってあるのだと思うけれど、入って最初のところにはモノクロの影絵。

なんとなく懐かしいと思ったら、暮らしの手帳のページを飾った影絵だったりした。

なんとなく、「黒一色」と思っていたのだが、実際にはいろいろな灰色も入っていて、思っていた以上に明るい。
細い通路を抜けるとぱっと視界が開けてあっちにもこっちもその向こうにも影絵が見える。

黒を基調としながらもすりガラスの向こうからの光を受けて、絵が浮かび上がっているのは影絵ならではのもの。
じっくり見てみると切り口までしっかり観察できて、面白かった。

大きないくつかの影絵は手前に水を張った水槽(というほどは深さがないのだがなんというのだろう?)の水がゆれていて、そこに影絵が映りこんでいて動かない上の絵と横の壁の鏡に映った絵と水面に映った絵がそれぞれ違った表情を見せているのが面白かった。

いくつもいいなぁと思ったものがあったけれど、メモをとらなかったのでタイトルを忘れてしまった・・_| ̄|●

がその中でも衝撃的だったのは原爆で鉄骨が曲がってしまった広島の病院。
その向こうにある建物からは火が出ているけれど、悲惨さを直接描くのではなく、静かに立っている建物の空に何羽ものつるが十字架の形に飛んでいくだけ。
人が苦しんでいたり、苦しみを案じさせるものは何もないのに、そばを去りがたい重いどこか悲しみが満ちているような雰囲気があった。

藤城清治といえばなんとなく「童話」というイメージだし、他の作品は暖かく愛に満ちているという感じなのに、そこだけは違った空気が流れていた。

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