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2006.09.02

理解力を伸ばしたい

算数や数学の中で一番簡単に伸ばせるものは計算力。
単に練習するだけで、パターンに分けて練習するだけでかなり成績が伸びる。

でもそれはその場限りのものだし、それと同時に理解力が伸びなければ遅かれ早かれ行き詰る。
計算が得意になってどんなに早く計算ができても、たとえば、

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の分子と分母を別々に計算したのでは時間もかかるし計算ミスも多くなる。普通だったら見ただけで約分してから計算すると思うのだが、約分せずに分子と分母を別々に計算する生徒が最初は少なくない。

クチをすっぱくして何ヶ月も「まず約分」といい続けてやっとほとんどの生徒がまず約分してから計算するようになるのだが、これも理解せずに闇雲に計算するだけというひとつの表れだろう。

こんなことは高校で教えなくてもちょっと考えればわかりそうなものだが、実際にはわかっていないのだ。


小学生9千人調査 課題は「計算理解力」�-�教育.

 単純計算よりも理解力に難点――。文部科学省所管の財団法人「総合初等教育研究所」が全国の小学生約9000人を対象に実施した計算力調査で、単純に数式を解く計算技能よりも、計算技能を支える「理解力」に課題があることがわかった。理解力を試す問題では、正答率が3~6割と低いものもあった。単純な計算技能については、98年の調査結果とほぼ同じ水準だった。

 同研究所が1日、発表した。この結果について、同研究所は、学力低下への懸念から、この数年、計算技能を伸ばす指導に力点が置かれたためとみている。

 調査は、小学校36校の1~6年生を対象に昨年3月実施。どの学年にも、計算の意味や演算の決定などの理解力をみる文章題と、計算技能をみる数式問題の計約30問を出した。

 調査結果によると、計算技能については、どの学年も大半の問題で正答率が7割以上となった。これに対し、理解力については、設問のうち2割が正答率6割以下だった。

特定の課題に関する調査(国語,算数・数学)とは違う内容のようだが、もとの発表記事はどこにあるかわからなかった。)

計算技能や決まりきった問題を解くだけなら、パターン学習が一番早く効果が得られる。その代わり、理解する事なしのパターン学習だけでは理解力は実際にはついていないから、遅かれ早かれ行き詰まる。

それがわかっていても、なかなか理解力をつけるための授業というのはやりにくい。
同じ時間をかけるなら問題の解き方を教えるパターン学習のほうが短時間で効果がでるし、そういう教え方をしているクラスのほうが今は成績がいい。
しかも、何年も続けて同じクラスだったり同じ教員だったりすることはまずないから、何年もたってから教え方の差が出ても誰にもわからない。

保護者からはパターン学習をさせている教員のクラスのほうが成績がいいし、本質的な部分がわかっているかどうかは表面にはなかなかでてこないから、本質的な部分をじっくりやろうとする教員の評判が悪くなる。
「あの先生の授業のほうがわかりやすい(答えを出しやすい)し、成績もいい」のだから仕方がないといえば仕方がないのだが、子どもたちは伸びない・・・・

伸ばそうと思うと保護者からの評判が落ちるのを覚悟しないといけないのだが・・・それが許される時代でもないしなぁ・・

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