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2006.08.13

ユーカラ

こどものころ、「ユーカラ」と聞いて中身は何もわからないもののアイヌの英雄の話とだけ知り、どんなものだろうと考えていた。そのユーカラはまだ日本語への翻訳が終わってないどころか、打ち切られてしまうというのだ。

リンク: アイヌの遺産「金成マツノート」の翻訳打ち切りへ.

 アイヌ民族の英雄叙事詩・ユーカラが大量に書き残され、貴重な遺産とされる「金成(かんなり)マツノート」の翻訳が打ち切りの危機にある。言語学者の故・金田一京助氏と5月に亡くなった萱野茂氏が約40年間に33話を訳した。さらに49話が残っているが、事業を続けてきた北海道は「一定の成果が出た」として、文化庁などに07年度で終了する意思を伝えている。

 ユーカラは、アイヌ民族の間で口頭で語り継がれてきた。英雄ポンヤウンぺが神様と闘ったり、死んだ恋人を生き返らせたりする物語。

 昭和初期、キリスト教伝道学校で英語教育を受けた登別市の金成マツさん(1875~1961)が、文字を持たないアイヌの言葉をローマ字表記で約100冊のノートに書きつづった。92の話(10話は行方不明)のうち、金田一氏が9話を訳し、萱野氏は79年から道教委の委託で翻訳作業を続けてきた。その成果は「ユーカラ集」として刊行され、大学や図書館に配布された。アイヌ語は明治政府以降の同化政策の中で失われ、最近は保存の重要性が見直されつつあるが、自由に使えるのは萱野氏ら数人に限られていた。

特にアイヌの人たちに対して思い入れがあるわけではないけれど、大きなひとつの文化が日本の和合政策によっていつの間にか消えようとしている・・・・アイヌの国は日本だけでなく、ロシア、北極海を通じてヨーロッパにもつながっていて、その文化には共通するものがあるとも聞いている。

アイヌにたいていは詳しくないし、関心が強いわけではないけれど日本文化ではない、ケルトにもつながるのではないかと思えるような独自の文化を持っている。叙事詩ユーカラはちょっと読んだことがあるだけだけど、そこには日本の民話とはかなり違う世界だった記憶がある。アイヌの人たちですら巧みなアイヌ語を使えない時代になってきている。そうした言葉の古典・・・もともと書き言葉のない言葉なのだから時間がたてばたつほど翻訳は困難になっていくのではないだろうか。

自分たちだけでなく、マイノリティのそれも失われようとしている文化を大切にしたい。

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アイヌ民族の英雄叙事詩・ユーカラが大量に書き残され、貴重な遺産とされる「金成(かんなり)マツノート」の翻訳が打ち切りの危機にある。言語学者の故・金田一京助氏と5月に亡くなった萱野茂氏が約40年間に33話を訳した。さらに49話が残っているが、事業を続けてきた北海道は「一定の成果が出た」として、文化庁などに07年度で終了する意思を伝えている。 ユーカラは、アイヌ民族の間で口頭で語り継がれてきた。英雄ポンヤウンぺが神様と闘ったり、死んだ恋人を生き返らせたりする物語。 昭和初期、キリスト教...... [続きを読む]

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