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2006.04.10

企業立の学校

トヨタ自動車などの企業によって設立された学校、海陽中等教育学校の開校式が昨日あった。全寮制で全国から子どもが集まって寮生活を送ることになるのだ。
海陽開校123人一歩 「日本リードする基礎をしっかり」.

 「日本を牽引(けんいん)する人材の育成」を掲げ、トヨタ自動車やJR東海、中部電力などが出資して設立した全寮制の男子中高一貫校「海陽中等教育学校」が8日、愛知県蒲郡市に開校し、豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長(海陽学園理事長)らが出席して、開校式と入学式が行われた。

 式には1期生123人と保護者をはじめ、来賓の遠山敦子・元文部科学相ら計約400人が出席。豊田理事長が開校を宣言した後、「体に気をつけて、日本をリードする人材になるための基礎を、しっかり身につけてください」と新入生を激励した。

 また、伊豆山健夫校長が「毎朝早く起きて、食事をして片付けをするというのは簡単ではないが、外形的なことができないと人間形成もできない」と訓示。新入生代表の青山泰大(たいき)君(12)(豊田市出身)が、「1期生として立派な成果を出し、伝統と歴史を作ります」と誓いの言葉を述べた。

これを読むと勉強だけではなく、生活一般にわたって教育されるような感じ。今の日本の学校ではほとんどされていない「しつけ」に含まれるようなこともきちんと指導していくということなのだろう。

が、「外形的なことができないと人間形成もできない」という訓示、この学校のあり方を明示している。

ここには書いてなかったけれど、初年度納入金が350万円。
それだけ出せるような家庭の子どもをしっかり学業だけでなく生活面でもしっかりしつけて社会に出すわけだから失敗は許されないし。

Cosとしては「外形的なこと」に不安を感じている。ともすれば外側だけできればよいという発想につながり勝ちのように思う。

たとえば、数学を勉強するときに時間はかかっても常に考える習慣をつけた子どもととりあえず解き方だけを覚えた子どもでは短期的には解き方だけを覚えた子ども方がずっと成績がいい。
外形的には同じ時間で考える子どもよりもずっといいわけだ。

でもその積み重ねが大きくなったときにさとなってでてくる。短絡的に回答のみを求める人間とじっくり考えていく人間と・・・・

中学1年から高校3年までの6年間を見たとき、3,4年間は解き方を覚えた子どものほうが優秀なのだ・・・・

海陽教育学校はどういう子どもを育てるんだろう?

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