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2006.04.05

◎△□宇治山哲平展

いただいた招待券があったので、竹橋の国立近代美術館藤田嗣治展へ行ってきた(タイトルとはちょっと違うが、これでいいのだ)。

藤田嗣治はそんなに好きな画家じゃないけれど、独特の冷たさを持った女性を描くので、一回は見てみたいと思っていたのだが、まだ始まって何日もたってないのにすごい人。

それを見た瞬間に「あんまり見たくないかもしれない」と思いはじめてしまった∥^O^∥

なにしろ、人人・・・人の後ろから絵を見るのも、のんびりと見られないのもいやだし、
雨が降っていて湿度が高いところに持ってきて暖房がしっかり効いているから会場内は(熱いほどの温度じゃなかったけれど)人いきれでいろんなにおいまでして・・・香料の苦手なCosとしては化粧品のにおいや香水のにおいにまでげんなり。
結局、ほとんど絵を楽しまないで「見ただけ」という感じになってしまったのが残念。

人気のある企画展でも常設展はそんなに混んでないので、せっかくきたのだからと常設展を見ていたら一枚のポスターに気がついた。

2005ujiyama


宇治山哲平展 4月9日まで」




この宇治山哲平展は前回目黒の庭園美術館に行ったときに「ぜひ行きたい」と思った画家。
○△□を組み合わせて描かれた絵のポスターにすごく惹かれていたのだが、多くの美術展と同じように会期はてっきり3月26日までだと思い込んでいたのだ。
しかも仕事が忙しくて、空いているはずの時間も出かける余裕がなかったこともあって、すっかりあきらめていたのだ。

4月9日までということが分かった瞬間に、常設展の残りはまたの機会に譲ることにして大急ぎで目黒の庭園美術館に向かった。

この宇治山哲平という人の作品はおそらくそれまでも見たことがあったと思うのだけれど、名前を聞いたのは初めて。

◎と△と□を使って描く純粋抽象画。どれも数学的な対象だし、ポスターを見た瞬間にその場に釘付けになってしまったのだ。

会期はまだあるけれど、もう一度来られるかどうかは分からないのでちょっと大変だけど何としても見に行くことにした。

期待していた以上に良くて、めったに図録を買うことのないCosが図録を買ってしまうほど。

普通の油絵の具ではなく、油絵の具の中に水晶の粉を混ぜ込んだ質感のある、ちょっとざらついた感じのある絵の具で、ある意味立体的に描かれた◎と△と□・・それ以外にもパラボラとか矢印とかもあったけど・・・

この塗られた絵の具がなんともいえない味を出している。描かれた○や△、□のふちはしっかりと段差があって、その段差を遠くから見ることで、どこか立体的に見えたり深みを感じたりもする。

一枚一枚の絵はちょっと見ただけでは○△□なのに、絵の前から立ち去りがたい感じがしてじっくりと見てきてしまった。

それぞれの絵は感情に訴えかけるものはそんなに強くないけれど、見ているとそこからいろんなものが見えてくる感じとでも言えばいいのかなぁ?? その○が生き生きと表情豊かに語り始めるという感じかも。

さっきも書いたように図録を買ったんだけど、家に帰ってから開いてみてショック!!

印刷してしまうとまるっきり違う絵にしか見えないのだ。
実際にはもっと重厚な感じがするのに写真にしてしまうと単なるデザインみたいにしか見えないのが悲しい。

でも図版には宇治山哲平のエッセイも入っているから、これからそれを読むのが楽しみかな。

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コメント

初めまして。紺洲堂と申します。
私も宇治山展に行ってきました。

図録が売切れてしまっていまして、買えなかったので美術館の見本を読んでいたのですが・・・やっぱり読み応えのある内容でした。

 人気展もいいですけど、落ち着いて、こういう作品を見られるのも、いいですよね。

投稿: 紺洲堂主人 | 2006.04.14 05:27

公開と返事が遅くなってごめんなさい。

図録は買ったのですが途中まで読んだだけで新学期の忙しさにそのままになってしまってます・・・

(読む時間が欲しいなぁ・・・)

最近はぐるっとパスを買うようになったので、混まない美術館に行くことのほうが多くなりました。

混んでいると思うように見られなくてがっかりします。

投稿: Cos | 2006.04.27 21:51

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