« 漢字能力調査(BlogPet) | トップページ | 地震のあとで »

2005.10.11

イサム ノグチ展(東京都現代美術館)

どこにでもありそうな気がするのに、実際に目の前に見てみるとどこにでもありそうだけれども、彼でなければ決して表現できない・・・実物を目の前にしてやっぱり彼は天才なんだなぁ・・・・

東京都現代美術館で2005年9月16日から11月27日まで開催されている「イサム ノグチ展」。以前にもイサム ノグチの作品は見たことがあるけれど、こんな風に感じたのは今回がはじめてかも。

今回はモエレ沼公園の完成記念ということもあって、「遊び」がメインテーマになっているからかもしれない。

Octetra

これはモエレ沼公園にある遊具のひとつ「オクテトラ」。正四面体の頂点を切って3つの面が正六角形と正三角形、その中心から円をくりぬいた形になっている。

モエレ沼公園は彼が83歳のときにプロジェクトが発足して、17年たってはじめて完成できた。

「地球を彫刻する」というのがこの公園についての彫刻家としての彼の姿勢。だから、一つ一つの建物や遊具が彼の作品なのではなく、公園全体がひとつの彼の作品なのだ。
いつかチャンスがあったら・・・できれば公園が新しいうちにそこで一日を過ごしてみたいものだ。

 プロジェクトがスタートしたとき知人に「いつごろできるのか」と聞かれて「10年ぐらいかなぁ」と答えたとも言う。83歳で10年後といえば93歳・・・その完成を自分の目で見届けるつもりだったかどうかは分からないけれど、その年になっても新しいことに突き進んでいくエネルギー・・・・すごいものだ。
その日まで子どもたちと飛行機を飛ばすことを楽しみにキャンプに行って、旅先でなくなった85歳の知人にも共通したエネルギー、Cosも見習わなくては。

そして圧巻はやはり「エナジー・ヴォイド」

Isamu Noguti ten

写真はパンフレットとCosの買ってきたクリアファイルのエナジー・ヴォイド・・・・もともとはクラの中に展示されいていたのだけれど、札幌の展覧会では水上に、東京都現代美術館では4階(?)までの広々とした吹き抜けの空間に展示されていた。高さ3.6mだから、蔵の中に展示すると蔵いっぱいという感じなのだろうけれど、ここではひろいところに「どーん」という感じでおかれていて、広さに負けない強さがみなぎっていた。

ただ、人が誰もいないときに見ると威圧感を感じるのだけれどこの向こう側に人がいるとものすごく暖かく感じるのがすごく不思議。何人もの人がいて初めて彫刻として完全になるという感じすらしてくる。人とのかかわりの中で生きてくる彫刻・・・・「手を触れないでください」という言葉が悲しくさえ見えてくる。

円でもなく、四角でもない。微妙な曲線を描いていて、ぐるっと一周して初めて分かる形・・・という感じだろうか。フォルムとしては正反対のところにあるのに、2001年宇宙の旅のモノリスとどこか似ている。あれは宇宙からのメッセージだったけれど、これは人間からの暖かいメッセージ。

蔵の中に入っているエナジー・ヴォイドよりも広々とした感じのがいいと思ったが適当なものがなく、広々とした空間の力強いイメージが少しはあるかなと思って、クリアファイルを買ってみたけれど写真のように余りにも違いすぎる・・・・

もう一枚の絵葉書は「レダ」。見る場所見る角度によって違って見えるのだそうだけれど、Cosにはなんだかとても悲しく見えたのはどうしてだろう。

会期の終了までにもう一度見に行きたいかも。香川の庭園美術館にも、札幌のモエレ沼公園にも何とかチャンスを見つけて生きたいものだ。

同じ東京都現代美術館で「東京府美術館の時代」を続けてみたのだけれど、イサム ノグチのあとでは見るべきものは何もなかった。

|

« 漢字能力調査(BlogPet) | トップページ | 地震のあとで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/6347977

この記事へのトラックバック一覧です: イサム ノグチ展(東京都現代美術館):

« 漢字能力調査(BlogPet) | トップページ | 地震のあとで »