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2005.09.29

くるみの樹 若林奮

向こうの木々がぼんやりと見える芝生の仲の一本の若木。そんなポスターを見てなんとなく惹かれて入ってみたのが 多摩美術大学美術館で開催中の「若林奮 くるみの樹 DRAWING」(2005年9月11日~10月23日)

彼は多摩美術大学で2003年まで教えていたのだという。そして、毎日のように(かどうかは実のところ分からないけれど)若木の成長を銅板に写し取っていったのがこの展覧会のタイトルにもなった「くるみの樹」の作品群。
一つ一つの銅板にはくるみの樹の幹がトレースされているのだろうか、何の変哲もない一本の棒が描かれたかのように見える銅板が並んでいる。

が、よく見てみると同じように見えて、同じ木なのにそれでいてどこかしら微妙に違っている。
この若木はこうやって少しずつ成長していくのだが、その成長を見届けることなく若林奮は亡くなっていった。
「くるみの樹」はある意味で未完のまま終わるのに、くるみの樹は育っていく・・・なんとなく、命のはかなさ、命の強さが感じられるような気がする。

この展覧会はDRAWINGが中心で、何点かの彫刻が含まれているだけなので、この展覧会だけで「若林奮」という人を知ろうとすると難しい。
世田谷美術館で開催されている「若林奮 版画展」を見ないと彼の作品はよくわからないのかもしれない。

DRAWINGというのは必ずしも作品として出来上がったものばかりじゃなくて、その辺にあったホテルの便箋や原稿用紙の裏に書かれたメモのような作品がたくさんあった。
そのメモを見ているとひとつの作品がどうやって生まれてきたのかが分かるのだが、じゃあ彼はどんな作品を作る人なのかということになると今ひとつよくわからないままで終わってしまった。

やっぱり世田谷美術館に行って見ないとだめかなぁ?

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