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2004.12.27

時間さえ増えればいいのか?

理数科目の時間数を増やすだけで、理系教科の学力低下が防げると思っているのだろうか。

理数科目の授業時間増を 学力低下で学会が改革案

 学力低下や理科離れ問題の解決に向け、日本数学会や日本化学会など理数系学会でつくる「理数系学会教育問題連絡会」(世話人・浪川幸彦名古屋大教授)は27日、理数科目の授業時間を増やすことなどを盛り込んだ改革案を中央教育審議会に提出した。
 同連絡会は「諸外国は理数教科を強化しようとしているのに、日本は学習内容を減少させている。日本の理数教育に壊滅的な打撃を与える恐れがある」と訴えている。

時間数以前に今のようなやり方を続けていては決して学力低下は防げない。今のように時間的な余裕もなく、「とりあえず教科書が終わった」だけの状態であれば、時間数を増やしても、学習内容は増えるかもしれないけれど、真の意味での学力向上にはつながらない。

たとえば、かつては九九のすばやい暗誦が絶対に必要とされてきたけれど、今は知っていればいい、時間がかかっても出来ればいいという形に変わってしまっている。
表面的にはどちらも九九が出来ることに違いはないけれど、その差は年齢とともに現れてくる。
掛け算が出るたびにじっくり考えないと答えが出ない生徒は同じ時間数であっても考えるために使う時間の割合が多くなる。
それに比べて、条件反射のように掛け算が出来ればもっと本質的なことを考える時間の割合が多くなる。

つまり、そういう余裕のない勉強をしてきた子どもは結果としてますます余裕がなくなる。いくら時間があっても足りないことになる。
計算さえ出来れば何とでもなるなどというのは大きな間違いだが、計算すら出来なければどれほど時間があっても数学の学力向上にはつながらない。

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