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2004.09.03

父の子

Cosはどちらかといえば・・・いや確実に父の子どもである。

あれこれと考えてみると父と反目することは少なくなかったけれど、父がいなければ数学への道は進んでいなかったかもしれない。

Cosが小学生のころたぶん学研の「科学」についていた付録の実験セットに熱中しているCosを見たからだろうか、jCosのためにもう少し複雑なこともできる実験セットと「実験の手引き」みたいな本を買ってきてくれた。

その日からCosは試験管にいろいろな色の水溶液を入れてみたり、ビーカーの中で化学反応を試してみたりし始めた。

もちろん、そうした実験セットについている薬品だけではあっという間に物足りなくなるので、ちちに「あれが欲しい」「これが欲しい」とねだって買ってきてもらったものだった。

さすがに濃硫酸と濃塩酸は却下されたけれど、その代わりに希硫酸と希塩酸と水酸化ナトリウムは買ってもらえたので、それを使っていろいろな実験をしたのだ。

今でも覚えているのは過酸化水素水(だったかな?)とメチレンブルーをつかった酸化還元の実験と水ガラスを使っていろいろな結晶を育てて「鉱物の森」を作る実験。

そしてにおいのすごさには家族だけでなくCosも閉口したのだが、水酸化ナトリウム溶液で葉っぱを煮て、葉脈だけ取り出す実験。
この実験は出来上がったヒイラギの葉脈の美しさから、こうした実験をすることを快く思っていなかった母にも感心されたほどだった。

実験だけではなく、雑誌を買ってくれたり、いろいろなところに連れて行ってくれたりしてCosと科学との出会いを作ってくれたのは父だった。


こうした恵まれた子ども時代がCosを理系へと進ませることになったのは間違いない。残念ながら父が面白がった実験なんかはない数学の道を選んでしまったけれど、自らは家庭の事情で理系に進学が許されなかった父の思いがCosをこの道に進ませたのだ。

その父はもう意識もほとんどなく、今日病院で「後24時間以内」といわれてしまった。
(その割には「症状が安定しましたから今日はお帰りになってはどうですか?」と家に帰されてきたのだが・・・)

父がこの記事を読むことは決してないだろうけれど、それでもここで父に伝えておこう。

ありがとう

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コメント

そういうわけで、あちこちへの書き込みなどの返事も遅くなるかもしれないけれど・・

投稿: Cos | 2004.09.03 01:00

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