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2004.02.02

習熟度めぐり報告

習熟度別の授業・・・・最初に断っておくが,決して悪いものではない.ただ,実際に行うには大きな問題点があるのだ.

asahi.com : 教育・入試 : 教育最新ニュースより


 茨城県常陸太田市立誉田小学校の古里敦子先生(40)は課題別の少人数指導などと並んで試みた。6年の「体積」の単元で、多様な解き方を工夫する〈はりきり〉コース、教師と一緒に考える〈じっくり〉コースの二つに分けるなどした。

 アンケートでは「算数が好き」と答えた子が8割を超えた。古里先生は、苦手な子の親から「子どもがわかって喜んでいる」と言われたという。

を読んでどう感じただろうか?

ここで気をつけなければいけないのは習熟度別だけではなく,少人数指導でもあったことだ.

習熟度別でなくても教える人数が少なければそれだけ生徒の理解度も上がる.極端な例としては家庭教師,あるいは放課後の1:1の補習.どんな生徒であっても,相手に合わせたレベルで教えることが許されれば,それだけで結果がまったく変わってくるのだ.

クラスの人数を減らしただけで,理解度は上がり,算数(数学)が苦手な生徒は減る.

習熟度別が効果があるかどうかを判断するには1人の教員が40人の生徒を相手にするような習熟度別の授業でどうなるかを見なければ分からないのだ.

これはCosの憶測だが,一人の教員が40人の生徒を相手にする習熟度別よりも一クラスを20人にした一斉授業のほうがより効果的だろう.(実際に試してみたことはないから何ともいえないが,教員であれば,40人より20人の方がどれほど教えやすいかは知っていると思う)

 得意な集団は発展問題プリントの自学自習に、いま一歩の集団は基礎基本を繰り返す学習に傾きがちで、子どもに1軍、2軍という意識が広がり、「教師間の進度合わせが大変だ」とも指摘した。会場からは「苦手な子が集まったグループの指導は困難」「格差が開いた」などの声も出た。

というのが現実ではないかと思う.(ただし,習熟度を入れているところでは教員の加配がありそうな気がするが・・・)

ただ,やみくもに習熟度別が数学を苦手とする生徒たちにとって問題があるとは思わない.習熟度別に問題があるというよりは,この数学を苦手とする生徒たちをどうするのかが問題なのではないかと思っている.

 数学が苦手であっても,勉強しようという意欲があれば,個人のレベルに合った習熟度別は非常に効果の高いものになると思っている.そうした意欲があれば,やってみても分からないような高度な内容ではなく,ちょっと努力すれば一つ一つ理解していける授業が苦手な生徒にとっては大切だし,理解していけることで次第に苦手ではなくなっていく.
そういう意味で成績の決してよくない生徒が「数学は難しいし成績も悪いんだけど好きなんだ」というのはとてもうれしい.(でも,できるようにもなって欲しいんだけどね)

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