« クローン技術で万能細胞 | トップページ | アメリカの高校生のレベル »

2004.02.13

小児科の危機

4月から新人の医師が臨床研修をしなければならないことから,各地の病院で大学病院からの派遣医師の打ち切りが続いている.

自治体病院25%、医師派遣打ち切り経験 朝日新聞調査


 大学病院から自治体病院への医師派遣が次々と打ち切られていることが、朝日新聞社の実施した全国調査(対象1066病院)で分かった。回答した887病院のうち、派遣打ち切りを経験した病院は4分の1に当たる218病院。その結果、手術の制限や診療科の休診などが起きている。3分の1強の病院が、4月から新人医師に課せられる臨床研修が医師確保に影響しているとした。大学側に金銭や研究費を渡したことがある病院は14%で、医師をつなぎ留めようとする実態が浮かび上がった。

実はこの新人医師の臨床研修がどうして医師確保に影響しているのかはよく分からないのだが,大学の付属病院でない地域の病院ではこの医師を確保するのが非常に対辺なのだという.

病院から大学病院がわに謝礼金が支払われたりしているのもこの医師確保が難しいからということらしい.

特に人口の少ない町などでは病人が何時間も掛けて他の町の病院まで行かなくてはならない.病気になると遠くまで出かけてもっと疲れて具合が悪くなるような状態になりかねないということがあちこちで起こっている.

 派遣が打ち切られた医師を診療科別にみると、内科医が68病院と一番多く、外科医(29病院)、産婦人科医(同)、小児科医(26病院)、整形外科医(同)と続いた。複数の医師派遣が打ち切られた病院も95カ所あった。また、「医局員不足で内科医5人の引き揚げを通告された」(北海道の病院)、「産婦人科医5人全員が6月に引き揚げられる」(大阪府の病院)など診療に深刻な影響が出ているところもあった。

この中でも特に小児科は深刻だ.それでなくても小児科は利益が薄く,廃止するところも少なくない.

このweb版では見つけられなかったけれど,同じ朝日新聞によれば特に夜間の救急医療で小児科が危機にあるのだという.もはや子どもの救急患者に対応できるだけの医師が確保できていないところが少なくないのだ.

しかも子どもは夜中に限って熱を出す.そして幼ければ幼いほど症状を説明することもできなければ体力もないから危険がおおきい.

Cosがすんでいるところは決して田舎ではない.新興住宅地ではあるけれど,近くに総合病院はいくつもある.

ところが,子どもが夜中に熱を出して苦しがったときにどの病院も「医師がいないから」と救急医療を断られたのだ.やっと見てもらった病院でも専門の医師はおらず翌朝になってかかりつけの医者に連れて行ったら「緊急を要する」と大学病院に入院した.結果として命に別状はなかったけれど.

この国は本当に子どもを大切にしているのだろうか?

|

« クローン技術で万能細胞 | トップページ | アメリカの高校生のレベル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3303/193462

この記事へのトラックバック一覧です: 小児科の危機:

» 診療報酬改定 [ぶつぶつぶろぐ]
asahi.com : 診療報酬改定、小児・精神医療に手厚く 報酬を引き上げる主な項目のうち、専門医の不足が問題となっている小児医療では、6歳未満の子どもを時間... [続きを読む]

受信: 2004.02.14 10:37

« クローン技術で万能細胞 | トップページ | アメリカの高校生のレベル »