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2004.01.12

分かってない生徒

「自分は馬鹿だから・・・」,「どうせ聞いても分からないから・・・」
という声をCosのところですらよく聞く.
「入試で入ってきてるんだから,それは違うよ」とは言うものの,総合点で合否を判断するから,数学はほとんど0点といった生徒もそこにはいる.

そういう生徒は「今やっていること」が分かってもその前の段階がまるっきり分かってないから,少しでも応用が入ってくるとさっぱり分からなくなってしまう.

かといって,今の段階では残してできるまでやらせるというシステムはほとんどできてない.(個人的にはこれが必要だと思っているけれど,そういう方針を取れる学年は少ない)

今朝,新聞を見ていたら,算数の「さかのぼり学習」についての記事が出ていた.それを探していたらこんな記事を見つけた.(さかのぼり学習の話はまだ出てなかった)

数学で課題授業/上伊那農高定時制 より

数学の授業で、一人ひとりの生徒が自分で課題を見つけて学ぶ方法を導入した。普通は教師が教室内の生徒全員に同じ事を教えるが、この授業では全員が別々の学習をする。1年後のアンケート調査ではほとんどの生徒が「一斉授業よりよく分かった」と答えた。

自分の力にあった(と自分で思う)内容について個別指導を受けているというかたちの授業だ.

Cosのやっている中でこれに似た形といえば,試験前の放課後十数人の生徒だけが残って分からない問題の質問に答えるかたちだろうか.

一人一人の理解力に合わせて説明をしているのだから,「授業よりよくわかった」と生徒たちが言うのもあたりまえだ.普段の授業ではどこを基準にして授業をしても,その基準に当てはまらない生徒にはあっていないのだから.(ただし,Cosは習熟度別が必ずしもいいとは思ってないのだが・・・)

 ただ、この方式は、いつでもうまくいくわけではない。翌年、新1年生に同様の試みをすると、「どれが易しくて楽か」で課題を決めたり、他の生徒に引きずられて決めたりしたうえ、自分一人で学ぼうとせず教室がうるさくなった。この学年は一斉授業に戻した。

新一年生はきっとまだ,「学ぶ」ということの意味が分かってないのだろうと思う.定時制に来ている生徒が中学でどういう授業に対する姿勢を持ってきたのかで,彼らの意欲や態度が決まってしまうのだから.

 割り算のできない生徒は小学校からずっと分からないままで何年も算数・数学の授業を受けてきたのだ.

今は理解できてもできなくても,指導要領にかかれている内容を教えることになっているし,高校の授業は普通,中学までに学んだことを前提として授業をすることになっている.(あくまで「なっている」だけ)

そして,「前提となっている」から,高校の内容を一通り教えようとするとその部分が理解できてない生徒のための時間はどこにもない.

学校によっては指導要領にかかれている内容は終わらなかったり,やらなかったりもしているけれど,生徒が「大学受験」するような学校では,そうもいかない。

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